「T」お金は量り


1,世界中の100円ショップにお金はいくら必要か
 100円ショップに並べられている100円の商品の種類はサイズや色違いなども含めると数万種類にもなるでしょう。日本の100円ショップは海外にも進出して、それは1ドルショップみたいになっています。

 今お金の働きを調べるためにある設定をしてみます。

 100円ショップに並べられている100円の商品は1人の生産者の1点のモノだとします。数万種の100円の商品は数万人の生産者が売っているものと仮定します。そして、その商品には消費税として5%の5円がかかるものとします。それは海外の1ドルショップでも同じ設定とします。

 数万人の生産者は同時に消費者であるとまた設定して、お金を使って、自分の商品を売って、他人の商品を買うまたは、他人の商品を買って、自分の商品を売るとします。

 そして、外国為替のレートを固定相場にして、100円=1ドル=1ユーロとします。各国の消費税は一律5%と同じにします。

 この設定で、世界中の100円ショップの商品を売買するのに、お金はいくら必要でしょうか?

 
世界中の100円ショップの商品を全部売買するにはお金はいくら必要か?
例えば、数万人ではなく、たった3人のABCさんだとします。

Aさんは鉛筆の生産者 Bさんはノートの生産者 Cさんは消しゴムの生産者だったとします。

 1,鉛筆のAさんは、Bさんからノートを100円と消費税5円の105円で買った。
 2,Bさんはノートを105円で売ったお金で、Cさんの消しゴムを買った。
 3、Cさんは消しゴムを売った105円でAさんの鉛筆を買った。

 こうして、ABCさん全員の商品の売買は成立します。それは数万人の売買でも同じことになります。
 つまり、100円ショップにある数万種の商品の売買にはたった105円のお金があれば成立することになります。

 今度は海外の1ドルショップではどうなるでしょうか?

 1,日本の105円を1.05ドルに両替し、やはり、ABCさんで売買すると、それに必要なお金は1.05ドルであり、

 2,アメリカドル1.05ドルを1.05ユーロに両替し、そしてABCさんで売買すると、それに必要なお金は1,05ユーロになります。

 つまり、世界中の100円ショップの数万種の商品を売買するのに必要なお金は各国の通貨の105円=1.05ドル=1.05ユーロとそれに固定相場するその国の通貨だけで足りることになります

 しかし、

 世界中の商品の価格とお金の発行額を比べてみるには、各国のGDP国内生産高と各国のお金の発行高を比べてみればわかります。そして、現代に発行されたお金で地球を何個分も買えるだけのお金が発行されているのはどうしてでしょうか?また、お金は発行され増えますが、けして、お金は焼却され、減ることはありません。

 このような理論と現実とをみて、「お金とは何か?」を見いだすことができます。



2,もし一種類の商品の売買に必要なお金はいくら必要か?
 100円ショップのように均一の料金でたくさんの種類の商品を取り揃えることとは対照的に一種類の商品の売買において、お金はいくら必要かを計算するにはどうしたらいいでしょうか?

 それは金本位制におけるお金の数字を決定することと同じことになります。

 明治における金本位制は 金1g=1円=1ドル だったのです。 そして、国内にある金の重さの分だけお金を発行できることになり、世界中の金の重さだけのお金しか発行できなかったのです。

 金は多様な商品の代表でありますが、それは一種類の商品の価格を決めるときの量り売りと同じなのです。金ではなく、食べられるリンゴの価格をどのようにして決めるかを観察します。


 大は小を兼ねるというように、リンゴ1g=1円と設定したなら、リンゴがもっとも大きい重さ1200gを買うのに必要な1200円だけのお金が必要になるだけです。

 つまり、同じ種類の商品であっても、その商品の総重量のお金は必要ではなく、その商品の最も重量がある分だけのお金1200円あれば、世界中でリンゴを売買できることになります。


3,お金は商品の質(価値)とその量のハカリ

 こうした最低必要なお金の数字は、設定から生まれます。 100円ショップにおける設定は世界中の人が能力が平等で、生産者であり、消費者であり、流通者であるという設定によって、105円のお金だけ必要ということになります。
 また、世界中のりんごを売買するには、一番大きなリンゴの重さのお金さえあれば、どのリンゴを一つ買えるという設定は1g=1円という価値をきめた設定であり、リンゴを1人一個だけ買えるという条件から生まれます。

 総じて、商品とお金の関係は、社会が決める設定から生まれることになります。その設定というのが、商品の質と量を計るハカリがお金であるということなのです。

 いわば、お金とは商品の価値と量をハカリ(設定)にすぎないことが理解できます。

 現実は金持ちがたくさんの商品をえられ、貧乏人はどんな商品も得られないというような、奪い合いの権利になっています。もし、お金が本来の商品のハカリであれば、ハカリがたくさんあっても、商品が得られるわけではありません。しかし、どうしてそうなるかというと、世界中のハカリを金持ちが奪ってしまい、貧乏人が商品の価値を計るハカリがなくなってしまっているということなのです。

 それは世界中の商品の物価を金持ちが支配しているという意味で、金持ちが商品を全部持っているということではないと言えます。その顕著な例が石油の商品取引に投資が集中し、高騰するのはそのためです。

 また、商品の価値と量を計るハカリが示す数字が一定ではなく、政治家が法を支配して、ハカリの数字を変動させたり、変更させてしまうと、商品の価値と量のハカリがみな壊れてしまうため、世界経済はうまく機能しなくなり、混乱が生じる世界恐慌になると考えられます。


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