「U」金はどうしてハカリになったか


1,金はお金のハカリになりえるか
 世界中で、金がどうして商品のハカリとして採用されたのでしょうか?

 1.金の生産量が増えないこと 2.金は錆びないので減らないこと 3,金は柔らかくどんな形にも、金箔にもなれること 4,その美しい輝きは人の心を魅惑させる

 これは実に神仏の性質に似ています。人が神仏に頼るのは神仏はけして死なない永遠のモノであり、唯一絶対のモノだから、生老病死に苦しむ人間を救えると考えれたのでしょう。しかも、神仏はどんな人間の願いをもかなえてくれます。商品の価値を決めるのは商品そのものではなく、その商品を使う人間の欲望がその商品の価値を決めるのです。

 神仏がこの世にいるのではなく、人の心に中に住むというのが本当の神仏の姿になりますが、それも人間の究極の欲望の核心が心にあるからに相違ないのです。

 しかし、金は商品のハカリから突然脱落します。世界の経済の支配的であったアメリカがドルの管理紙幣を金に代わるお金のハカリとしてしまったからです。それはいわば、金という神仏から、アメリカの独裁者が世界経済を支配するモノに代わったことを意味します。その独裁者とはアメリカの法律のことです。

 それが中央銀行制度であり、その法律に各国は従うようになったのが、現在のお金のハカリの基準になり、アメリカドルが世界の基軸通貨になって、世界中の商品の価値が定められているようになりました。

 ところが、アメリカドルというハカリが絶対的なハカリよりも数字が低く指し示すようになって壊れてきて、経済が混乱してきています。そのため、金本位制が復活する兆しがありますが、もはや金では世界の経済のハカリにはなれません。それは過去金の値段そのものが一定ではなく、上がり下がりが激しくなるので、一定の価を示すハカリとは不適当になるからです。

 世界の標準時刻のように、世界のどこでも、いつの時代でも、代わらない価値のハカリを何にすべきかが今問われているのです。

 それはこれからの人類が最も求めるモノがもっとも価値が高くなり、そのもっとも求めるものは価値を超えて、価値を計る絶対的なハカリになることが必要な時代になってきたのでしょう。

2,どうしてドルがお金のハカリになったのか
 金からドルにハカリが代わることができたのはなぜでしょうか?
金がドルになった理由はどの国も金の保有量だけのお金の発行高では足りなくなってしまったからでしょう。それは各国のお金の発行高がもっとも重要であることを示し、金の役目とは各国のお金の発行高の制限だといえることです。

 この金本位制のときに、もっとも国際通貨として多く、また信用があったのはアメリカドルです。そのため、アメリカドルがいわば世界共通語のような国際貿易の手段となり、経済的にアメリカが世界を支配した感じになったと思われます。

 アメリカドルは2つの側面をもち、一つは国内の経済を管理する働きと、もう一つは国際通貨としての働きをすることです。このことは、アメリカドルを発行できる金額が国内事情だけでなく、世界貿易に必要なドルの発行と両方できることになり、世界中の商品を将来に渡ってみな買えるだけの国際通貨ドルを発行できることになります。

 そして、世界はドルが国際通貨となり、各国通貨はいわばドルに隷属することになりました。

 でも、アメリカが貿易赤字国であり、そのアメリカ国債が膨大になってきて、その償還が難しくなると、膨大なドルの発行をしてその穴埋めをすることになって、ドルは一気に国際通貨としての地位を失うことになってきました。そのため、各国同士では国際ドルを使わないで各国通貨同士で、貿易ができる方向になってきたのです。

 とくに、交際貿易の中心をしめるのはオイルであり、石油取引にドルを使わない動きが一番ドルが世界の基軸通貨から脱落することになります。そのため、これからはドルに代わって、世界の基軸通貨を何にするかが今もっとも大事になってくるのです。

 それは世界各国のお金の発行額を規制する役割をする国際通貨が必要になったといえるでしょう。

トップ ホーム