お金って何だ・・序章本文


▼100円ショップはなぜ繁栄したか

今100円ショップはどこでも花盛り

 数十年前から、ダイソーがなんでも100円均一で売れるものを集めることで一気にブームになり、今では各社が参入し、そして、それは食料品やコンビニまで拡大しています。

 一体、この繁栄は何を意味するのでしょうか?

 それまでは、商品に対して値段を付けるというのが過去数千年においては当たり前でしたが、すべて均一のワンコインの100円で商品を揃えたり、新商品を開発したりするのはまさに逆転の発想による商売の大革命であったように思います。

▼お金が何かを理解しないで使用し求めている



 「お金って何だ?」

 という疑問は、この100円ショップの商品とお金の主従逆転の発想をさせるものなのです。人は一つ一つの商品については各専門家がいて、よく知られていますが、お金そのものが何であるかはほとんど理解されたり、知られてはいないのです。でも、世界中の誰もがそのお金を使い、そのお金を求めているのです。

 政治の場でも、国債を発行したり、税金を徴収することにほとんど疑問をもつ政治家も国民もいません。それに借りた金は利子を付けて返済するのはあたりまえのルールであり、道義心であると信じて疑わないのです。しかも、お金を発行する日銀のような中央銀行が一般の企業のような株式会社であり、それが独占的にお金を発行できることに誰もおかしいとは思いません。しかも、そのお金の発行高に何の制限もありませんし、制限がない理由に何の論理もないことに疑問を持ちません。

 お金の歴史をみていくと、世界は金本位制のときにはある意味お金が金であるかのような、ぼんやりとしたものを感じることができていました。しかし、金を一番保有していたアメリカが一方的に金本位制をやめて、ドルの管理紙幣にしてしまい、各国はそれに従うことに何の疑問も抵抗もありませんでした。

 私達が何かしらの疑問をもったとしても、それに反対できないで従うことがあります。それは「よくわからない」から「反対できない」のです。理解できないけれど、相手を信用しているから、それに従うのです。アメリカドルは他の貨幣よりも商品の売買において信用が大だったからです。

 日本が世界貿易の仲間入りをした明治に金本位制を採用し、それまで使用してきた1両を1円として、1円を1ドルとしてスタートしました。それから、143年たって、1ドル=77円(1円=0.013ドル)の円高為替レートで、輸出がしにくいとして大騒ぎになっています。明治の1円=1ドルの時代からみれば現代の2011年は1円は77分の1の価値しかない1セントくらいの、とてつもなく円安なのです。お金を長いスタンスで観察せず、ここ1年や数日のスタンスで判断していることに疑問を持つ人はあまりいません。

 こうしたお金がそもそも何であるのか、はっきりと理解することから、お金を主とした経済生活を営むことができると思うのです。

gon 記: 2011年10月16日(日曜)

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